AIチェックリストの作り方で大事なのは項目数より「確認する順番」
AIが同じ項目を何度も見落とすと、チェックリストへ注意事項を追加したくなります。
私も最初はそうしていました。しかし、実際にチェック表を使っていると、項目として存在しているのに見落とすことがありました。
そこで見直したのが、項目数ではなく「確認する順番」です。
項目はあったのに、見るのが遅かった
チャート分析のチェック表を作っていたとき、週足、日足、4時間足の重要な水平線を見落としやすい問題がありました。
「水平線を確認する」という項目自体は、すでに表の中にありました。
そこで項目を増やすのではなく、確認する位置を前へ移しました。
最初に週足と日足の重要な水平線を確認し、その次に進行方向の壁、伸びしろ、リスクとリターンを確認します。その後で日足、4時間足、1時間足、15分足へ詳細を見ていく順番にしました。
直したのは、「何を見るか」ではなく「いつ見るか」です。
この記事で扱うのは売買手法の優劣ではなく、チェックリストの設計方法です。
後の判断を変える情報は、先に見る
この考え方は、チャート分析に限りません。
仕事のチェックリストにも、後工程の判断を大きく変える条件があります。
- そもそも実行してよい仕事か
- 使用してはいけない情報が含まれていないか
- 予算や期限の上限を超えていないか
- 必要な元資料が揃っているか
こうした条件を最後に確認すると、それまでに作った案や仮説を前提に考え続けてしまうことがあります。
そのため、私はチェック順を次のように考えるようになりました。
- 上位条件と前提
- 禁止条件と見送り条件
- 余地、採算、実行可能性
- 詳細な内容
- 最終確認
すべての仕事がこの順になるわけではありません。
ただ、後の工程を無効にする可能性がある情報ほど前へ置くという考え方は、他の仕事でも使えます。
チェックリストは項目一覧ではなく、意思決定の順序でもある
チェックリストというと、漏れなく項目を並べることに意識が向きます。
しかし実務では、同じ項目でも見る位置によって役割が変わります。
最後に確認すればよい項目と、最初に確認しないと後工程をやり直すことになる項目は同じではありません。
AIへチェックを頼む場合も同じです。
プロンプトに10項目を単純に並べるだけでなく、実際に判断してほしい順番で並べると、どの条件を先に見てほしいのかを伝えやすくなります。
同じ見落としが続いたら、2点を確認する
同じ種類の見落としが続いたときは、次の2点を確認します。
- その項目自体がチェック表にないのか
- 項目はあるが、確認する位置が遅いのか
項目がなければ追加します。
すでにあるなら、末尾へ似た注意書きを増やす前に、1つか2つ前の工程へ移せないかを検討します。
チェック表やプロンプトが長くなり続けているのに同じ見落としが出る場合は、項目数だけでなく順番も見直す余地があります。
今日からできること
最近AIが2回以上見落とした項目を1つ選んでください。
その項目をもう一度追加する前に、「今より前に確認した方がよくないか」と考えてみます。
チェックリストは一度作って終わりではなく、実際の見落としを受けて順番まで更新する運用品として扱えます。
生成AIの利用ルール全体を作りたい場合は、生成AIガイドラインの作り方も参考にしてください。
チェック項目や修正ルールを次の仕事へ持ち越せる形にまとめたい場合は、AI改善OS Starter Kitに、ガイドラインと改善ログの形を用意しています。